院長ブログ
ホワイトニングの後は食べ物に要注意!NG食材やおすすめの食材を紹介
口元の美しさや笑顔の印象を向上させる歯のホワイトニングは、近年、より身近な審美歯科治療となりました。
このホワイトニングの効果を最大限に引き出し、歯の白さをキープするためには、その後の食事が重要なファクターとなります。
そこで今回は、ホワイトニング後の食事に焦点を当て、ホワイトニング後に避けるべき食べ物やおすすめの食べ物について解説いたします。
これからホワイトニングをする方やホワイトニング後の食事について不安な方は、ぜひ最後までご覧ください。
ホワイトニング後は食べ物に気を付ける?
ホワイトニングは、薬剤(過酸化水素、過酸化尿素)を歯に浸透させ、歯本来の色素を分解することで歯の白さをアップさせる治療です。この薬剤は、通常医療機関でしか取り扱うことができません。
歯の白さを上げる効果を持つ薬剤を用いて、歯科医院で受ける「オフィスホワイトニング」や自宅で行う「ホームホワイトニング」をした後は、食事に注意する必要があります。
これはなぜかというと、歯の表面を保護している「ペリクル」という膜が、ホワイトニングによって一時的に剥がれてしまうためです。ホワイトニング剤による歯の表面の変化は、酸性の飲料を飲んだ時よりも軽度とされていますが、この状態で通常通りの食事をしてしまうと、食べ物によっては着色が起こる可能性が高くなります。
よって、12〜48時間ほどで再びペリクルが作られるまでは、特に食事に気を付ける必要があるのです。
また、この間は食事だけでなく、タバコの着色も沈着しやすくなります。普段喫煙している場合は、少なくともホワイトニング後1日は喫煙を避けるようにしましょう。
ホワイトニング後に食べない方がいいもの
色の濃い料理や調味料
- カレー
- 醤油
- ソース
- マスタード
- ケチャップ
- ベリーやブドウ
- 味噌
- トマトソース
- チョコレート
- 大豆製品
- キムチ
- からし
ポイントは、料理だけでなく食材や調味料にも気を付けるということです。ケチャップやソースは控え、料理を作る際には塩や白だし、鶏がらスープの素など色の薄いものを選び、味付けをするようにしてください。食材もベリー類など色の濃い食べ物の摂取をできる限り控えましょう。
また、大豆を使ったお豆腐などは白く、一見問題がないように見えますが、大豆に含まれているポリフェノールは歯の着色(黄ばみ)を引き起こす可能性があるため、ホワイトニング後は避ける必要があります。
着色しやすい飲み物
- コーヒー
- お茶(紅茶、緑茶など)
- コーラ
- 赤ワイン
- ココア
ホワイトニング後は、上記のような着色のしやすい飲料にも気をつけましょう。どうしても我慢できない、または飲まざるを得ない場合には、歯につかないようにストローで飲み、その後はできる限りお水でお口をゆすぐことをおすすめいたします。
酸性の飲食物
- 柑橘類(みかん、レモンなど)
- 炭酸飲料
- お酢
- 乳酸菌飲料
- スポーツ飲料
- 多量のドレッシング
- ヨーグルト
- 梅干し
- アルコール類
ヨーグルトやスポーツ飲料など、色の薄いものもありますが、これら酸性の強い飲食物にも注意が必要です。ホワイトニング後に酸性飲食物を摂取することで、歯の表面のエナメル質が溶ける「脱灰」という現象が起きる可能性があります。
脱灰は、着色を助長させるだけでなく、初期虫歯のきっかけにもなりますので、ホワイトニング後は色の濃いものだけでなく酸性の飲食物にも十分に気を付けましょう。
ホワイトニング後におすすめのもの
白または色の薄い食べ物
- 白米
- チーズ
- 鶏肉
- 白身魚
- パン
- ジャガイモや里芋
- 大根
- ハム
- たまご
- ナッツ類
- 一部の野菜(ブロッコリー、キャベツ、レタスなど)
白または透明な飲み物
- 水
- 牛乳(豆乳はNG)
- 色の薄いスープ
おすすめの料理
- カルボナーラ、ペペロンチーノ
- おかゆ、雑炊(梅干しはNG)
- チャーハン
- 卵とじうどん
- 塩焼きそば
- お吸い物、鶏白湯
- 塩の焼き鳥
基本的に白米は問題ありませんので、おかずや副菜、飲料に気をつけ、なるべく色の濃いものや酸性の強いものは避けて過ごしましょう。
ホワイトニング後、もし色の濃い飲食物をとってしまった場合には、なるべく早くお口をゆすぎ、可能であれば歯磨きをするようにしてください。
まとめ
ホワイトニング後は、白さを維持するため、歯へのダメージを防ぐためにも、術後1〜2日ほどは今回ご紹介したような食事面での注意が必要です。
ただ、ホワイトニング後の制限はあくまで一時的なものであり、その後は通常通りお過ごしいただけますので、ホワイトニングが初めてでご不安な方もどうぞご安心ください。
ただし、お子様や妊娠中の方、テトラサイクリン変色歯のある方など、歯の状態や全身症状によってはホワイトニングが受けられない方もいらっしゃるので、ホワイトニングをご希望の場合には、まず歯科医院を受診し適応かどうかを確認してみましょう。